よっピーのブログ

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野池

野池

 我が町には、たくさんの溜池がある。とても大きい池から、田んぼの脇の池まで、しかし、そのほとんどの池は生命感が非常に乏しい。外来生物の問題がテレビで取り上げられる事も多いが、そんな外来生物ですら見かけない池がほとんどである。

 休耕田が多くなり、農業用水としての需要も大幅に減っているだろうし、魚釣りを楽しむ人もいない。

 かつての野池にはいろんな生き物が生息していた。その中でも雷魚は特別な存在だった。小さくても、バスより雷魚が釣れる飛び上がって喜んびガッツポーズをした。

 そんな雷魚も県内の生息域もどんどん減少し、今では珍しい淡水魚になっているかもしれない。池のギャングなどと言われる事もあったが、タナゴやモツゴなどの小魚類へのインパクトはブラックバスより小さいように思う、雷魚が優勢な池はブルーギルが多くても、小魚が多く生息していた。外来生物ではあるが、雷魚も同じアジアに生息する淡水魚なので小魚とも共存しやすいのかもしれい。 

 町内にはオニバスが見事な池もあるが、今ではかつての勢いは無くわずかに名残を感じる程度になっている。野池は水槽と同じだと思う。川と違い、閉鎖的なので一度バランスが変わると元には戻らない。生き物がいない池は本当に寂しい。